資格を活用
21世紀には、シニアに強いパソコンインストラクターが必要とされます。
21世紀の日本は「eワークでeライフ」社会になる
「ブロードバンドネット」で家庭生活IT化の突破口が開かれ、21世紀の日本は、「どこでもいつでもコンピューターを活用できるユビキタス社会」になると言われています。
生活環境はIT化され、情報家電やインターネットを日常的に利用する「eライフ」を送り、在宅労働「eワーク」が普及し、eワークとeライフは会社中心社会から家族・地域・個人の領域に活動の軸足を移す機会を私たちに与えてくれるようになるのです。
しかし、そのような社会では、IT活用能力によって豊かな暮らしを手に入れる人たちがいる一方で、ITを活用できる人とできない人との情報格差(デジタルデバイド)が表面化します。
IT講習会が新たな学習層を作りだす
21世紀には、デジタルデバイドが新たな社会差別を作るとも言われおり、この情報格差をなくすために様々な対策が採られています。
各自治体が行っている「地域IT講習会」もその一環です。
IT講習会は政府の施策として無料で実施されていますが、参加者からは、「もっとじっくり教えて欲しい」「マンツーマンか少人数で教えて」「進め方をゆっくり」「レベル別のクラス分けを!」などの声があがっています。つまり、IT講習会で十分なのではなく、講習会が新たなIT学習の需要を作り出しているのです。
シニア学習者の特徴
特にシニア学習者の場合は、「たくさんの人の中で自分だけわからないのは恥ずかしい」「ついていけないのではないか」という心理的なバリアのために、パソコンをやりたくてもきっかけがつかめない方がたくさんいます。また、加齢による身体機能の衰えにより、「マウスをうまく動かせない」「モニターが見えにくい」「ダブルクリックやドラッグができにくい」など特有の問題も生じます。
このような、シニア学習者の心理的・身体的特徴を理解し、一人一人に最適な教育を提供できるインストラクターが、今、求められているのです。