第2回ITサポーター資格認定試験解答

第2回 ITサポーター資格認定試験の参考解答は下記の通りです。

第2回 ITサポーター資格認定試験参考解答

問題01 【参考解答】

Windows10には、電源を「オン」にしてからWindowsが起動するまでの時間を短縮する[高速スタートアップ]機能が組み込まれています。この機能は、Windowsが起動する過程のプログラムの一部を、あらかじめパソコンに記憶させることで起動速度を短縮します。しかしこの機能が原因でシャットダウンできないことがあります。この場合、[高速スタートアップ]機能を無効にすることで、正常にシャットダウンできる場合があります。

問題02 【参考解答】

回復ドライブやシステム修復ディスクがあれば、作成したメディアからWindows回復環境を起動して、以前のビルドに戻すことで修復することができます。しかし何も準備していない場合は、電源ボタンを長押しして強制終了します。この操作を2回繰り返すことで、Windows回復環境を起動して修復することができます。ただし電源の強制終了はリスクを伴うため、自己責任になります。

1.Windows回復環境を起動し、[オプションの選択]画面を表示します。
2.[トラブルシューティング]をクリックします。
3.[詳細オプション]をクリックします。
4.[以前のビルドに戻す]を選択し、ウィザードに従い以前のビルドに戻します。

問題03 【参考解答】

外付けハードディスクにバックアップするには、あらかじめファイルシステムを「NTFS」でフォーマットしておく必要があります。ファイルシステムが「FAT32」ではバックアップできません。またバックアップの対象となるファイルやフォルダーの名前が重複しているとバックアップできないので注意が必要です。

問題04 【参考解答】

通信が不安定になると、ルーターが内部でエラーを起こして回線速度が遅くなることがあります。この場合ルーターを再起動することで、内部エラーが解消し、通信が安定することがあります。またルーターを再起動することで、電波状態の良いチャンネルが自動的に選択され、回線速度も向上します。

※参考
1.パソコンから外部機器を取り外して必要最小限にします。
2.パソコンから通信回線に向かって順番に電源を落とします。
3.2~3分待ちます。
4.通信回線に近い機器から順番に電源を入れていきます。

回線側に近い機器「ONU」や「モデム」より、ルーターが先に起動完了になってしまうと、ルーターにつながっているONUはまだ起動途中なので通信できません。そのためルーターは回線異常などのエラーとして判断してしまいます。ルーターがエラーになった後にONUが起動しても、ルーターはエラーのまま通信できなくなります。電源を入れるときの順番はとても大切です。

問題05  【参考解答】

大切なファイルは、常にOneDriveに保存した状態で作業することをおすすめします。OneDriveにWordで作成したファイルを保存した状態で作業すると、常に自動保存することができます。また万が一そのファイルが破損した場合でも、WebブラウザーからOneDriveにアクセスし、[バージョン履歴]から正常なファイルに戻すこともできます。

問題06 【参考解答】

セーフモードは、Windowsに組み込まれた機器やソフトの一部を使えないように制限し、Windowsの最低限の機能で起動する機能です。必要最小限の部分だけで起動するため、万が一起動できないトラブルが起きても、セーフモードなら起動できる場合があります。セーフモードは元々トラブル時に使うことを想定しているため、起動するときには、いろいろな設定を自動点検してくれます。その結果、一度セーフモードで起動することで、正常に戻る場合があります。

※参考
1.[スタート]ボタンをクリックし、[電源]をクリックします。
2.[Shift]キーを押しながら[再起動]をクリックします。
3.Windows回復環境が起動し、[オプションの選択]画面が表示されます。
4.[トラブルシューティング]をクリックします。
5.[詳細オプション]をクリックします。
6.[スタートアップ設定]をクリックし、[スタートアップ設定]画面を表示します。
7.画面右下の[再起動]をクリックします。
8.再起動後、数字の[4]キーを押します。
9.パスワードを入力後、サインインします。
10.セーフモードで起動します。

問題07  【参考解答】

アプリパスワードとは、Googleアカウントへのアクセス権をアプリやデバイスに付与する16桁のパスワードのことです。Googleアカウントの設定で、2段階認証を有効にしている場合、ユーザー名とパスワードに加えて、確認コードの入力が必要です。しかしOutlookからGoogleアカウントに関連したサービスを利用する場合、確認コードを入力する仕組みが用意されていないためログインができません。そのため2段階認証に対応していない環境からログインするための手段として、アプリパスワードが用意されています。

問題08 【参考解答】

何らかの要因で、スタートアップやシステムの中にアダルトサイトの起動指示が組み込まれてしまった可能性があります。この場合、システムの復元を行い、パソコンが正常だった状態に戻します。
[スタート]ボタンをクリックし、[電源]をクリックします。次に[Shift]キーを押しながら[再起動]をクリックします。この操作で、Windows回復環境が起動し、[オプションの選択]画面が表示されます。[トラブルシューティング]をクリックし、[詳細オプション]をクリックします。[システムの復元]をクリックし、ウィザードに従いシステムの復元を完了します。

問題09 【参考解答】

パソコンを初期化すると、今まで利用していたWordやExcelもパソコンから削除されますが、再インストールすれば今までと同じように利用できます。Office Premiumの初期設定時に使用したMicrosoftアカウントで、Microsoftアカウントの管理ページにサインインします。画面上部のメニューから[サービスとサブスプリクション]を選択すると、Microsoftアカウントと紐づけされているOffice Premiumが表示されるので、[インストール]をクリックし、ウィザードに従って再インストールします。

問題10 【参考解答】

ファイルのオンデマンド機能を「有効」にすると、ファイルやフォルダーをクラウド上のみに保存し、パソコンには、ファイルの概要を示す最小限の情報だけを保存することができます。そのため、保存領域の少ないモバイルPCでOneDriveを利用するときに役立ちます。通知領域に表示されたOneDriveのアイコンを右クリックし、[設定]をクリックします。OneDriveの設定画面が表示されたら、[設定]タブ内の「ファイルのオンディマンド」欄の「容量を節約し、ファイルを使用するときにダウンロード」のチェックを外し、[OK]をクリックします。

問題11 【参考解答】

Amazonでよく買い物をされるのでしたら、恐らくクレジットカード情報も登録されていると思います。その場合、二段階認証の設定は必須と思ってください。二段階認証は、通常利用しているIDとパスワードによる認証に加え、もう一段階の認証が必要になるので「二段階認証」と呼ばれています。二段階認証は、認証済みの端末を保有している人だけが認証できます。身に覚えのないタイミングで認証コードが自分の端末に送信されれば、誰かが不正にログインしようとしていることが分かります。二段階認証を有効にすると、IDとパスワードが流出しても、認証端末が自分の手元にある限り、アカウントを乗っ取られてしまうリスクを軽減できます。

問題12 【参考解答】

無線LANが利用できる周波数帯には2.4GHz帯と5GHz帯があります。2.4GHz帯は古くから利用されている周波数帯のため、スマートフォンやノートパソコンで利用しているWi-Fiだけではなく、Bluetoothでも利用しています。またコードレス電話や電子レンジでも利用している周波数帯です。5GHz帯は、電波干渉が起きにくいメリットがあります。また2.4GHz帯より規格が新しく、比較的混雑していないため、回線速度が速いです。マンションなどの集合住宅では2.4GHz帯が混雑するため5GHz帯を推奨しています。しかし家の間取りが広く、障害物が多い場合は2.4GHz帯の方がよい場合もあります。

問題13 【参考解答】

無線LAN環境を調べるときは、はじめに画面右下の通知領域に表示された[Wi-Fi]アイコンをクリックします。画面上部に、現在接続しているSSIDが表示されます。SSIDとは無線LANのアクセスポイントを識別するための名前のことです。次に[プロパティ]をクリックします。[Windowsの設定]の[Wi-Fi]の確認画面が表示されます。SSID欄に現在自分が使用している無線LAN環境が表示されます。

問題14 【参考解答】

メールには、テキスト形式とHTML形式の2種類があります。ビジネスメールの場合、特別な理由がない限りテキスト形式を利用するのが一般的です。なぜなら、HTML形式のメールは、プレビューするだけでウイルス感染するリスクがあるため、HTML形式のメールはすべてテキスト形式で読み取る設定にしているからです。HTML形式のメールを正常に受信できる人は、HTML形式の設定にしている人だけです。受信側がテキスト形式の設定にしている場合、すべてテキスト形式で受信されます。送信側がメール本文の文字色をカラフルにしても、受信側には反映されないので注意が必要です。

問題15 【参考解答】

何らかの理由でマウス動作の設定が変更されてしまったからです。「マウスの動作の変更」を変更することで、ポップアップ画面を表示したままの状態にすることができます。[コントロールパネル]を開き、[コンピューターの簡単操作]をクリックし、[マウスの動作の変更]をクリックします。[ウインドウの管理を簡単にします]欄の[マウスポインターをウインドウ上に合わせたときにウインドウを選択します(W)]のチェックを外し、[OK]をクリックします。この設定を行うことで、正常に戻ります。

問題16 【参考解答】

iPhoneがロック状態の場合、パソコンと接続しても認識されません。1度ロックを解除しておけばUSBケーブルを抜くまで認識されます。またiPhoneに写真が保存されていないとデバイスとして認識しません。[インポート後にデバイスからファイルを消去]する設定にしている場合は、特に注意が必要です。iPhoneに写真が保存されていないときはデバイスとして認識されず、何も表示されません。

問題17 【参考解答】

パソコンとiPhoneをUSBケーブルで接続する前に、パソコンからiTunesを起動して自動同期設定を「オフ」にします。自動同期設定をあらかじめ解除しておかないと、iPhoneをパソコンに接続した時に自動的にパソコンとiPhoneの同期が始まってしまいます。たとえば、パソコンにiPhoneのバックアップを取っていなかった場合、何も保存されていない状態をiPhoneに上書きしようとするため、iPhone内のデータが消えてしまうことがあるので注意が必要です。

※参考
・iTunesの同期とは、iPhoneのデータとパソコンのデータを同じにするという意味です。
・iTunesを標準設定のまま使用すると、iPhoneとパソコンを接続したとき、自動的に同期がはじまります。そのため意図せず大事な写真などのデータが消えてしまうということがあります。

iTunesの自動同期しないようにする手順
1.iPhoneをパソコンに接続していない状態で、パソコンからiTunesを起動します。
2.メニューバーの[編集]→[設定]の順にクリックします。
3.[デバイス環境設定]画面が表示されます。
4.[デバイス]タブをクリックします。
5.[iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない]にチェックを入れ、[OK]をクリックします。

問題18 【参考解答】

iCloudは、Appleのサーバーに無料で保存できるオンラインストレージサービスです。この機能を利用すると、古いiPhoneで削除したデータは新しいiPhoneでも削除されます。また新しいiPhoneで登録したデータは自動的に古いiPhoneにも登録されます。今回のケースの場合、古いiPhoneの設定画面を開き、iCloudからサインアウトし、初期化する必要がありました。初期化の前にサインアウトを行うことは非常に重要です。サインアウトすることでiPhoneのロックが解除されて正しく初期化されます。

※参考/初期化手順
1.iPhoneの[設定]→[名前]→[サインアウト]の順にタップします。
2.[一般]→[リセット]→[すべてのコンテンツと設定を消去]→[iPhoneを消去]の順にタップします。
3.ロゴマークに切り替わり、初期化が始まります。
4.「こんにちわ」の画面が表示されると初期化は終了です。