第1回ITサポーター資格認定試験解答

第1回 ITサポーター資格認定試験の参考解答は下記の通りです。

第1回 ITサポーター資格認定試験参考解答

問題01 【参考解答】

Windows10には、電源を「オン」にしてからWindowsが起動するまでの時間を短縮する[高速スタートアップ]機能が組み込まれています。この機能は、Windowsが起動する過程のプログラムの一部を、あらかじめパソコンに記憶させることで起動速度を短縮します。しかしこの機能が原因でシャットダウンできないことがあります。この場合、[高速スタートアップ]を無効にすることで、正常にシャットダウンできる場合があります。

問題02 【参考解答】

回復ドライブやシステム修復ディスクがあれば、作成したメディアからWindows回復環境を起動して、以前のビルドに戻すことで修復することができます。しかし何も準備してない場合は、電源ボタンを長押して強制終了します。この操作を3回繰り返すことで、Windows回復環境を起動して修復することができます。ただし電源の強制終了はリスクを伴うため自己責任になります。

1.Windows回復環境を起動し、[オプションの選択]画面を表示します。
2.[トラブルシューティング]をクリックします。
3.[詳細オプション]をクリックします。
4.[以前のビルドに戻す]を選択し、ウィザードに従い以前のビルドに戻します。

問題03 【参考解答】

何らかの要因で、スタートアップやシステムの中にアダルトサイトの起動指示が組み込まれてしまった可能性があります。この場合、システムの復元を行い、パソコンが正常だった状態に戻します。

1.[スタート]ボタンをクリックし、[電源]をクリックします。
2.[Shift]キーを押しながら[再起動]をクリックします。
3.Windows回復環境が起動し、[オプションの選択]画面が表示されます。
4.[トラブルシューティング]をクリックします。
5.[詳細オプション]をクリックします。
6.[システムの復元]をクリックし、ウィザードに従いシステムの復元を完了します。

問題04 【参考解答】

通信が不安定になると、ルーターが内部でエラーを起こして回線速度が遅くなることがあります。この場合、ルーターを再起動することで、内部エラーが解消し、通信が安定することがあります。またルーター再起動することで、電波状態の良いチャネルが自動的に選択され、回線速度も向上します。

※参考
1.パソコンから外部機器を取り外して必要最小限にします。
2.パソコンから通信回線に向かって順番に電源を落とします。
3.2~3分待ちます。
4.通信回線に近い機器から順番に電源を入れていきます。

回線側に近い機器「光回線終端装置」や「モデム」よりルーターが先に起動完了になってしまうと、ルーターにつながっているモデムはまだ起動途中なので通信できません。そのためルーターは回線異常などのエラーとして判断してしまいます。ルーターがエラーになった後にモデムが起動しても、ルーターはエラーのまま通信できなくなります。電源を入れるときの順番はとても大切です。

問題05  【参考解答】

大切なファイルは、常にOneDriveに保存した状態で作業することをおすすめします。OneDriveにWordで作成したファイルを保存した状態で作業すると、常に自動保存することができます。また万が一そのファイルが破損した場合でも、WebブラウザーからOneDriveにアクセスし、[バージョン履歴]から正常なファイルに戻すこともできます。

問題06 【参考解答】

セーフモードは、Windowsに組み込まれた機器やソフトの一部を使えないように制限し、Windowsの最低限の機能で起動する機能です。必要最小限の部分だけで起動するため、万が一起動できないトラブルが起きても、セーフモードなら起動できる場合があります。セーフモードは元々トラブル時に使うことを想定しているため、起動するときには、いろいろな設定を自動点検してくれます。その結果、一度セーフモードで起動することで、正常に戻る場合があります。

※参考
1.[スタート]ボタンをクリックし、[電源]をクリックします。
2.[Shift]キーを押しながら[再起動]をクリックします。
3.Windows回復環境が起動し、[オプションの選択]画面が表示されます。
4.[トラブルシューティング]をクリックします。
5.[詳細オプション]をクリックします。
6.[スタートアップ設定]をクリックし、[スタートアップ設定]画面を表示します。
7.画面右下の[再起動]をクリックします。
8.再起動後、数字の[4]キーを押します。
9.パスワードを入力後、サインインします。
10.セーフモードで起動します。

問題07  【参考解答】

パソコンがウイルスに感染している可能性があるときは、被害を拡大させないために、感染が疑われるパソコンを、復旧作業がすべて終わるまで他のパソコンから隔離します。その上でウイルス対策ソフトを利用して、パソコンの中にウイルスが潜んでいないか、ウイルススキャンします。他のパソコンがネットワークでつながっている場合、その他のパソコンもウイルスに感染している可能性があるため、すべてのパソコンでウイルススキャンします。

問題08 【参考解答】

プリインストール版の場合、購入したパソコンが壊れるまで、常に最新のOfficeを利用することができます。新しいOfficeのバージョンが公開されたときは、現在利用しているOfficeのバージョンを無料でアップデートすることができます。

問題09 【参考解答】

Windows10 Homeは、各バージョンのマイクロソフトのサポートが18カ月で終了します。サポートが終了すると、セキュリティ更新プログラムの提供を受けられなくなるため、そのままの状態で利用することはおすすめできません。パソコンのスペックを上げるか、新しいパソコンを購入することをおすすめします。

問題10 【参考解答】

Windows7のマイクロソフトのサポートは2020年1月14日で終了します。サポートが終了すると、セキュリティ更新プログラムの提供を受けられなくなるため、継続して利用することはおすすめできません。

問題11 【参考解答】

Amazonでよく買い物をされるのでしたら、恐らくクレジットカード情報も登録されていると思います。その場合、2段階認証の設定は必須と思ってください。2段階認証は、通常利用しているIDとパスワードによる認証に加え、もう1段階の認証が必要になるので「2段階認証」と呼ばれています。2段階認証は、認証済みの端末を保有している人だけが認証できます。身に覚えのないタイミングで認証コードが自分の端末に送信されれば、誰かが不正にログインしようとしていることが分かります。2段階認証を有効にすると、IDとパスワードが流出しても、認証端末が自分の手元にある限り、アカウントを乗っ取られてしまうリスクを軽減することができます。

問題12 【参考解答】

無線LANが利用できる周波数帯には2.4GHz帯と5GHz帯があります。2.4GHz帯は古くから利用されている周波数帯のため、スマートフォンやノートパソコンで利用しているWi-Fiだけではなく、Bluetoothでも利用しています。またコードレス電話や電子レンジでも利用している周波数帯です。5GHz帯は、電波干渉が起きにくいメリットがあります。また2.4GHz帯より規格が新しいため、比較的混雑していないため、回線速度が速いです。マンションなどの集合住宅では2.4GHz帯が混雑するため5GHz帯を推奨しています。しかし家の間取りが広く、障害物が多い場合は2.4GHz帯の方がよい場合もあります。

問題13 【参考解答】

無線LAN環境を調べるときは、はじめに画面右下の通知領域に表示された[Wi-Fi]アイコンをクリックします。画面上部に、現在接続しているSSIDが表示されます。SSIDとは無線LANのアクセスポイントを識別するための名前のことです。次に[プロパティ]をクリックします。[Windowsの設定]の[Wi-Fi]の確認画面が表示されます。SSID欄に現在自分が使用している無線LAN環境が表示されます。

問題14 【参考解答】

iPhoneがロック状態の場合、パソコンと接続しても認識されません。一度ロックを解除しておけばUSBケーブルを抜くまで認識されます。またiPhoneに写真が保存されていないとデバイスとして認識しません。[インポート後にデバイスからファイルを消去]する設定にしている場合は、特に注意が必要です。iPhoneに写真が保存されていないときはデバイスとして認識されず、何も表示されません。

問題15 【参考解答】

パソコンとiPhoneをUSBケーブルで接続する前に、パソコンからiTunesを起動して自動同期設定を「オフ」にします。自動同期設定をあらかじめ解除しておかないと、iPhoneをパソコンに接続した時に自動的にパソコンとiPhoneの同期が始まってしまいます。たとえば、パソコンにiPhoneのバックアップを取っていなかった場合、何も保存されていない状態をiPhoneに上書きしようとするため、iPhone内のデータが消えてしまうことがあるので注意が必要です。

※参考
・iTunesの同期とは、iPhoneのデータとパソコンのデータを同じにするという意味です。
・iTunesを標準設定のまま使用すると、iPhoneとパソコンを接続したとき、自動的に同期がはじまります。そのため意図せず大事な写真などのデータが消えてしまうということがあります。

iTunesの自動同期しないようにする手順
1.iPhoneをパソコンに接続していない状態で、パソコンからiTunesを起動します。
2.メニューバーの[編集]→[設定]の順にクリックします。
3.[デバイス環境設定]画面が表示されます。
4.[デバイス]タブをクリックします。
5.[iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない]にチェックを入れ、[OK]をクリックします。

問題16 【参考解答】

Googleフォトは、写真や動画をクラウド上に保存できるオンラインストレージサービスです。iPhoneにもiCloudというオンラインストレージサービスが標準で用意されていますが、無料でバックアップできる容量(5GB)が少ないため、写真や動画をバックアップしてしまうとすぐに一杯になってしまいます。Googleフォトを写真や動画のバックアップ先に指定すれば、iPhone内に写真や動画を保存しておく必要がなくなります。

写真と動画のアップロードサイズを「高画質(無料 容量無制限)」の設定しておくと、無料で容量無制限に保存できます。写真は1600万画素、動画は1080pに圧縮縮小しています。

問題17 【参考解答】

LINEで自分以外のユーザーが送信した写真を端末に保存しないままにしておくと、2週間後にはサーバーから削除されてしまいます。そのため、うっかり放置しておくと後から表示できなくなることがあります。常に見られるようにするには、LINEアルバムを利用すると便利です。
LINEアルバムの特徴は、1つのアルバムに1000枚の写真を保存でき、トークごとに100個のアルバムを作ることができることです。

問題18 【参考解答】

ローカル上の任意のファイルやフォルダをバックアップできるようになり、GoogleドライブとGoogleフォトが統合されました。

問題19 【参考解答】

iCloudは、Appleのサーバーに無料で保存できるオンラインストレージサービスです。この機能を利用すると、古いiPhoneで削除したデータは新しいiPhoneでも削除されます。また新しいiPhoneで登録したデータは自動的に古いiPhoneにも登録されます。今回のケースの場合、古いiPhoneの設定画面を開き、iCloudからサインアウトし、初期化する必要がありました。初期化の前にサインアウトを行うことは非常に重要です。サインアウトすることでiPhoneのロックが解除されて正しく初期化されます。

※参考/初期化手順
1.iPhoneの[設定]→[名前]→[サインアウト]の順にタップします。
2.[一般]→[リセット]→[すべてのコンテンツと設定を消去]→[iPhoneを消去]の順にタップします。
3.ロゴマークに切り替わり、初期化が始まります。
4.「こんにちわ」の画面が表示されると初期化は終了です。

問題20 【参考解答】

ITサポーターとしてお客様宅へ訪問した際は、まずはじめに、トラブルのあったパソコンの持ち主と、主にパソコンを使用しているのは方が誰なのかを確認します。次に、パソコン以外の端末は持っているか?今回のトラブル以外に、何か困っていることはあるか?日頃パソコンでどのようなことをしているか?パソコンの起動と終了操作は正常にできているか?パソコンの動作は重くないか?メールの送受信は正常にできているか?毎月負担している通信費はどの位なのかを確認します。